アドルフに告ぐ 感想


アドルフに告ぐ  感想

すごい漫画だった。

ナチスドイツのことなんか日本のテレビの特集やワイドショーで見るだけ。それ以外は全く知らなかった。

この本ではナチスドイツに巻き込まれた二人の人間の一生を描いている。この内容で5冊だそうだ。

洗脳教育がどんなに怖いものか描かれている。それでいて勇気や愛がある、とてもリアルな物語。いったい、どうやって調べてどうやって書いたんだろう。手塚治虫さんは本当に本当にすごい。

手塚作品で多分一番推す。

だってなかなか分からないもん。本とか読んでみるべきなんだろうな。

学校ではどんな兵器が使われたか、つまり塩素ガスについて先生から聞いたことはあった。「戦争で使われた兵器だから、このガスに関しては致死量やーまで細かく知られている」と。

そういったものについて深く描かれることはない。
それよりも、登場人物の一生について描いた物語だ。
政治的な面や、社会的なリアルな面が色濃く、そして分かり易く描かれている。
そこに生きている人達を描いている。


アドルフに告ぐ 題名の意味もそこで出てくるかぁ!と見事

本当にすごい